「相続税ってどのぐらいかかるの?」
一番知りたいところだと思います。
税率は次のようなものです。
財産価額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
1,000万円以下 | 10% | - |
3,000万円以下 | 15% | 50万円 |
5,000万円以下 | 20% | 200万円 |
1億円以下 | 30% | 700万円 |
2億円以下 | 40% | 1,700万円 |
3億円以下 | 45% | 2,700万円 |
6億円以下 | 50% | 4,200万円 |
6億円超 | 55% | 7,200万円 |
(平成29年9月時点の税率)
1000万円であれば
1000万円×10%=100万円
3500万円であれば
3500万円×15%ー50万円=475万円
5000万円であれば、
5000万円×20%ー200万円=800万円
1億円であれば、
1億円×30%ー700万円=2700万円
2億円であれば
2億円×40%ー1700万円=6300万円
3億円であれば
3億円×45%ー2700万円=1億800万円
6億円であれば
6億円×50%ー4200万円=2億5800万円
10億円であれば
10億円×55%ー7200万円=4億7200万円
という計算をすることになります。
実にインパクトの大きな額です。
相続税の税率は計算通り?
とはいうものの、
税額計算をする過程でこの税率を使った計算をすることがあるだけで
1000万円もらったから100万円
10億円もらったから4億7200万円
という税額になるかというとそうでもありません。
(ただ一応の目安にはなると思います。)
大抵の場合はこれより安くなります。
相続人でもない無関係の人が遺言で相続財産をもらったりした場合に
「相続税額の2割加算」という規定があって上記の計算式よりも相続税額が高くなることもあるにはあるのですが、
通常は「基礎控除」だとか、
といった相続税を安くする規定がいろいろとあるので目安の額よりも税額は安くなるはずです。
細かな規定については別の記事で扱うことにしたいと思います。
それにしてもこうしてみると10億円超の財産があると半分近く相続税になることもあるわけです。
何世代も続くような財閥の存在が日本では基本的には許されていないということが税率からも伝わってきます。