相続税、だれが払うの?
「相続税」自分には関係ないと思いますか?
逆に、「関係すると思うんだけど何をしていいかわからない」とか「関係あるのかな?」と思っていますか?
相続税を払うことになるのは、
相続することになる財産の合計が[3000万円+(法定相続人の数×600万円)]を上回る人です。
相続する財産の合計額がこれに達しない場合、相続税はかかりません。申告も不要です。この非課税枠のことを基礎控除といいます。
相続税の目的と基礎控除
基礎控除はなぜ設けられているのでしょうか?
相続税の目的が「富の再分配」だからです。
相続税が無ければ、資産を持っている人の子である、というだけで、(遺言等の条件はありますが)ほとんど条件無くその資産を引き継ぐことができます。このように資産を持っている人の子が自動的に資産を受け継げるようになっていると、資産を持っている人と持っていない人の格差は拡大していきます。
すると、資産を持っている人は働かなくても資産が増えるような仕組みの中で生活し、資産を持っていない人は働いても資産が増えません。双方ともに働く気を無くします。すると、技術やサービスなどが失われていってしまうかもしれません。
このような事態を防ぐための施策のひとつが、相続税です。
「資産が引き継がれる」とき、そのうちのいくらかが税金として利用されることになります。そして、資産が一定以上でない人から税金を取るのが目的ではありませんから、基礎控除額が設定されています。
相続することになる財産の合計が基礎控除額以上の人
基礎控除の額
3000万円 + (法定相続人の数×600万円)
さて、法定相続人とは誰のことでしょうか?